今から10年程前。
森の中にあるお店でハンモックとの出会いがありました。
子供の頃、夢に見たハンモック。
そのハンモックに初めて乗った時の感触。
今でも忘れません。
床から足を離した瞬間にフワッと浮く。
そして体全体をそっと包み込んでくれる。
乗る前に頭で思い描いていた感覚とは全く違う、とても不思議な、心地良い、そんなハンモックとの出会いでした。
ハンモックとの出会いから数年間、ハンモックの虜となり、いろんな場所に連れていきました。
「友人の家」
「公園」
「BBQ会場」
中でも、森の中にある秘密基地にはよく連れていきました。
子供の頃憧れていたもう一つのモノ。
「ツリーハウス」
20年以上の時を経て、現実につくり始めることになったのです。
大工作業などしたことはありませんでしたが、それは夢中でしたね。
作業の合間に一息入れる時間。
それがハンモックの上でした。
ハンモックに乗って、ツリーハウスの完成を想像する。
夢に見たハンモックとツリーハウスと過ごす、ワクワクする時間でした。
ツリーハウスが完成してからは、室内にフックを設置して、ハンモックに乗って夜を過ごします。
これがぐっすり眠れるのです。
もちろん、自宅の部屋にもハンモック設置してます。
あるご縁がきっかけで、ハンモックの取扱いをさせていただけることになりました。
ハンモックに関するいろいろな話を聞かせていただいたり、相談に乗っていただいたり、ご縁をいただけたその方にはとても感謝しています。
ツリーハウスで展示会をしたり、各地のイベントに参加したり。
ハンモックは見ているのと、乗ってみるのとでは印象が全く違います。
「わーーー、気持ちがいい!!!」
「すごく柔らかい!!!」
「こんなに乗り心地がいいんだ!!!」
「安定感あるんだね!!!」
「こうやって乗るものなんだ!!!」
かつて自分もそうでしたが、ほとんどの人が寝心地のいいハンモックがあること、そのハンモックの乗り方を知りません。
不安定なもの。
引っくり返る。
コブが当たって背中が痛い。
などなど。
量販店で見かける安価なものはそうかもしれませんが、本来のハンモックは違います。
安定していて、ゆったり乗れて、とても気持ちの良いものなのです。
ハンモックの良さを、体験を通して伝えること。
そんなご縁をいただけました。
私は畑や田んぼのある、いわゆる農的暮らしをしています。
こちらもハンモック同様10年程になります。
何故「農」に関わるようになったのか。
それはアトピーの療養の為に、自然療法の施設を訪れたことがきっかけです。
そこでは、みんなで無農薬の野菜を育て、シンプルに料理し、感謝して食する、ということを実践しました。
重症だったのですが、見違えるほど改善しました。
波はありますが、現在でも薬を使わずに生活しています。
それ以来、食べるものはなるべく自分で育てた野菜が食べたいと、畑のある暮らしが続いています。
畑の隣に、ハンモックが吊れる木があります。
農作業の日には、お弁当を食べた後ハンモックでお昼寝します。
目を覚ますと夕方!
なんてことのないように要注意ですが。
土に触れ、汗を流し、採れたての野菜を美味しくいただく。
そして、ハンモックでお昼寝。
のどかな里山でのこんな体験は、最高の癒し体験ではないのか。
こうした自らの経験から、畑とハンモックのコラボイベントに繋がっていくのです。
私の畑や田んぼでは、農薬や除草剤は使用していません。
動物性の肥料も施しません。
『奇跡のリンゴ』の著者である木村秋則さんが提唱する木村式自然栽培の勉強会に参加していて、無施肥栽培を実践しています。
ハンモックの素材は、綿が主流です。
大半の綿は栽培過程で農薬が使用されます。
そして、化学薬品で染色・洗浄されます。
ハンモックも野菜と同じように、農薬や化学薬品を使用していない素材でつくれないだろうか。
いつしか、そんな想いが沸き起こりました。
オーガニックコットン100%のハンモックがあったら、
きっと最高に肌触りがいいだろう。
きっと最高に寝心地がいいだろう。
それから約1年。
試行錯誤しながら、ようやく一つの形になりました。
癒しの布「ifu-癒布-」。
それは寝心地や肌触りの良さを追求して
私たちがひとつひとつ丁寧に作り上げたハンモックです。
日常の中でホッと安らぐひとときを大切にする。
ifuは大人のためのそんな癒しの時間をイメージしてつくりました。